契山館 千葉分会ブログ

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自由貿易体制における「特許権」の保護

【投稿者:チビクロ】

欧米の穀物商社・バイオ企業=A社は、
エチオピア穀物テフの種子と、テフを加工した様々な農産加工品の製造特許を
申請し、取得しています。

テフは、エチオピアでは伝統的な穀物であり、
エチオピア国民8000万人の主食です。

テフの種子はエチオピア国民が共有し、1000年以上に渡り
食 してきた歴史を持ち、誰の所有物でもありません。

しかし、A社の「特許」によって、今後は、テフを栽培する事にも、
テフを家庭で粉にし練り上げパンを焼く事にも、

町のパン屋がパンを販売する事にも、全てにおいて、
同社に特許使用料金を支払う義務が発生するようになります。

他国の話だと分かりにくいかもしれないので
このエチオピア穀物テフを日本のコメに置換して考えてみます。

日本においては、コメに水を加え炊飯ジャーで炊く事は、
日本国民全体の食習慣であり、そのような「加工・調理方法」は
誰の所有物でも特許でもありません。

この「誰も特許申請していない状況に目を付け」、
外資のバイオ企業が海外において特許を取得した場合、日本人の各家庭、飲食店において、コメを食事として提供する事の、
「全てにおいて、特許を持つ外国企業に特許使用料金を支 払う義務が発生する」
ということになります。

もちろん先進国同士ではこんなことは起こりません。

あくまでたとえ話です。

19世紀から20世紀にかけ、アフリカ各国では、
市民の食べるトウモロコシ・小麦を栽培する農地が欧米人に「奪われ」 、
奴隷農園となり、そこではコーヒー・カカオの栽培が大々的に行われました。

これは欧米人がコーヒーを飲み、チョコレートを食べる目的で、
コーヒー・チョコレートの製造・販売業者の「利益」のために行われました。

そして、コーヒー・カカオの栽培の農地を確保するため、
アフリカの一般市民の食べるトウモロコシ・小麦の生産のための農場が
「取り上げられ」、事実上、食料の生産が禁止されたのです。

アフリカ各国で現在に至るも継続している、
餓死者の多発・飢餓問題の源流は、ここにあると考えられます。

先進諸国の「自由貿易」体制によって
厳密に保護されなければならないと主張されている「特許権の保護」の内実は、
21世紀において「国際的に認められた」奴隷支配の
テクニカルな手法であるといえるのかもしれません。

水波霊魂学の著書『神体』には、次のように書かれています。

「人種が違うと、条件が異なる。
 条件が異なる以上、その背負うべき人生は大いに異なる。
 人は通常、同人種とは引き合う。
 また、触れ合う機会が少なければ少ないほど、他の人種とは相争う。
 それが、人種による差別を生んでいく。
 そうであることが明確であるのに、神は人類が人種を異にすることを
 認められたともいえる。」

「人類の歴史は差別の歴史であった。
 富のある者は、ない者を差別し、学力のある者は、ない者を差別した。
 白色人種は残りの2つの人種を差別し、
 黄色人種は黒色人種を差別した。
 その結果、黒色人種は全ての差別を受け入れざるを得なかった。
 これが神の意志であり、これに対抗することがキリストの意志であった。」
(『神体』P94)

この神の意志も、元をたどれば不自由を求めて物質界に降りることを
強く望んだ人間の自由意志を尊重した結果だったのです。
(『神体』P179-182参照)

そして物質界で不幸を経験した人類は、今度は自由を求め、救いを求めました。

そして、不幸の中で泣き叫ぶ哀れな人類のために、
「キリスト」といわれる高級霊魂方が、至上の神に反抗し、
神の法則に反して自らを低下させ、物資界に生まれ、
苦悩を背負うことを選んだのです。
(『神体』P187-188参照)

ですが、そのキリストを人類は無視し、見殺しにし、磔にしてきました。

「人類の魂達は再び苦しむことになった。
 彼らは何度も生まれ変わり、そして神の名を呼ぶ。
 しかし、彼らに救いは遠い。彼らの魂としての歴史には、
 キリストを殺した歴史が刻まれているからである。」
(『神体』P190)

なぜ自分だけがこんなに不幸なのか、
なぜ私がこんな目に合わなけばいけないのか、という状況にあったとき、
世の中の悪や不条理と戦うことが必要な場面もあるかもしれません。

ですが、そのさなかにあっても、真に向き合うべきなのは、
自らの悪と不条理、魂の奥の心の傷、そしてキリストを殺した罪なのかもしれません。

『神体』 - 偉大なる魂の生涯 (MyISBN - デザインエッグ社)

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