契山館 千葉分会ブログ

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人は他界して気がつくのであろう

【投稿者:ヒカル】

久しぶりにAさんが転勤先の北海道よりこちらに戻ってきた。

今週の月曜から本社で会議があり、土曜までこちらで仕事をして、
日曜にはまた飛行機で北海道に戻るということだ。

私のために合間の時間を取ってくれて、二人でよく行く洋食屋さんで、
お昼を食べることにした。

二人でこのお店に来るのは、かれこれ半年ぶりくらいであろうか。

「どうも、こんにちは。」

「あら、久しぶりだね、Aさん。こちらに戻ったの。」(店長)

「いや、一週間だけこちらにいて、また日曜に北海道に戻りますよ。
 こちらに帰ってくると、このお店にどうしても来たくなります。」

「ありがとうね!ちょうど広い席空いたから、そちらにどうぞ。」(店長)

 4人掛けの広い席に通された。

「いや、店長、俺のこと覚えてくれてるんだね。うれしいな~。」

さすが店長、商売が上手い。

お客の顔は忘れない。

名前もしっかり覚えている。

飲食店の多いこの地域にあって、何十年もお店を継続できるのは、
こうした気の利いたことが自然とできるためであろう。

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久しぶりに会ったこともあり、二人の会話の内容は幅広い。

地震のことから、仕事のことから、家族のことから、趣味のことまで、
非常に多岐にわたった。

その中でも印象深かった話は、
「私もあと2年くらいで定年だよ。そしたらキレイさっぱり
 仕事辞めようと思って。」

「えっ、もうそんなご年齢でしたっけ。全然そんな風に見えませんでした。
 それにしても、長く勤務したのだから、そのまま継続して働いた方が
 いいのではないですか。」

「いや、絶対辞めたいよ。ちょうど2年後、会社が創立一〇〇周年を迎えるけど、
 その前には、おさらばするつもりだよ」

随分、会社に不満がある様子である。

どうしたのだろうか…いつもと様子が違う。

「管理職は大変だよ。年二回、人事に厳しく査定されてさ。
 ここをこうしろ、ああしろと、点数を上げるように促されるんだ。」

「それは大変ですね。」

「管理職は土日の休みがない。どれくらい前に休日を取ったのか
 忘れてしまったくらいだよ。」

「そんなにお休みも取れないんですか。」

「管理職だから残業代も出ないし、うちの会社は年俸制だからね。
 働き方改革で若い社員には無理強いできないし、
 あの連中は土日、休みたがる。
 その結果、私らみたいな管理職に全部しわ寄せがくる。
 管理職は兵隊だよ。」

「そんなに過酷だったんですね」

「定年して再雇用されて働いたって、つらいだけだよ。
 自分より若い上司に調子を合わせるのはストレスがたまるし、
 若い上司だって、年輩社員に気を使って、やりにくいだろう。
 日本が能力主義なんて、欧米の流れに乗っかって、導入するからだよ。
 日本は年功序列が良かったと思うよ。二度と戻らないだろうけど。」

みんな仕事に対して、
様々な不満を抱えていることが分かった。

それは私だってそうなので、Aさんの話が自分のことのように思えてくる。

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地上で生きていくために働かなければならない。

しかし、日々の職場にはたくさんの不満がある。

労働者がいくら不満を述べたところで、
経営者の論理とは、そもそも食い違うので、

本来的に双方でのコミュニケーションは成り立たない。

結局、立場的に強い経営者が勝利するようにできている。

だが、資源は有限である。

いつかこの社会システムが成り立たなくなることは間違いない。

この社会がなぜ霊的な方向へと進めないのであろうか?

経済至上主義は「今」にしか関心を示さない。

非常に短期的な視点に立っている。

効率と利潤を最優先に考えるシステムである。

きれい事は色々と聞かれるが、
分からない未来は本当のところどうでもよく、
というか、そもそも見えていないし、

今(1年)の範囲で、帳簿の数字が前年を上回れることが、
最優先の課題なのである。

経済以外の分野(芸術とか)も多々あるが、
経済が主導権を握って社会を動かしている限りにおいて、

この地上世界は、お金がこの上なく力を持っているのである。

しかし、逃れられない死によって、
人類は真実に気が付くことになるだろう。

そこでは、永遠の苦しみが待っているのである。

人類はそれを覚悟している、と私は見た。

そうでなければこんな状況にはならないはずだからだ。

ところで私にはその覚悟は全くない。

弱い人間だからだ。

既に真実を知っている霊的修行者は、ともかく前に進んでいくしかない。