契山館 千葉分会ブログ

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リーマン・ショック

【投稿者:チビクロ】

金融商品取引法違反の疑いで逮捕された日産自動車の前会長
カルロス・ゴーン容疑者が、役員報酬の一部を有価証券報告書に記載せず
退任後に受け取ることにした理由の一つに、
2008年のリーマン・ショックがあったと周囲に説明していることが
11月28日、関係者への取材で分かったそうです。

リーマン・ショックで会社の業績が悪化した直後に
役員報酬の個別開示制度が始まっており、
株主や投資家、従業員から高額報酬を批判されるのを懸念したとみられています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181129-00000014-spnannex-soci
(11/29付 Yahooニュース)

リーマン・ショック」とは、2008年9月15日に、
アメリカ合衆国投資銀行であるリーマン・ブラザーズ・ホールディングス
経営破綻したことに端を発して、連鎖的に世界規模の金融危機が発生した事象を
総括的によばれています。

その発端となったのが、2007年のアメリカ合衆国
住宅バブル崩壊をきっかけとした、サブプライム住宅ローン危機、
いわゆるサブプライムショックです。

昨今のヨーロッパ金融危機の発火点にもなった、サブプライム債券の暴落。
 
このサブプライム債券には、巧妙なトリックが存在していました。
 
低所得者向けの住宅ローンを証券化した、この債券の作られ方は、
低所得者向け=貸した資金が戻ってこない危険性が高い=その分、
金利を謳い、その債券を数千種類で「1パック」とした集合体であり、
数字上、過去に低所得者が住宅ローンの返済不能に陥った確率を割り出して
作られていました。
 
仮に、1億円の債券とした場合、
過去に低所得者が住宅ローンの返済不能に陥った確率が2%とすると、
損失の可能性は200万円となります。
 
一方、低所得者向け=貸した資金が戻ってこない危険性が高い=その分、
金利であり、アメリカ国債より3%金利が高ければ年間の利息は
国債より300万円多いことになります。
 
この損失200万円と、利益300万円を相殺し、
100万円収益が高いので、「安全で、高金利」と言うトリックが
宣伝されていたのです。
 
ですが、過去に低所得者が住宅ローンの返済不能に陥った確率が2%としても、景気悪化等によって、それが5%となり10%となる可能性も存在し、過去の返済不能率が、そのまま来年も繰り返されるという保証は、どこにもありません。
 
しかも、サブプライム・ローン市場が成立する以前には、
元々、低所得者には住宅ローンが組めなかった時代が長く続いてきたため、
銀行側は低所得者であっても資産のある人、
両親が保証人となってくれる人等に限定し、
サブプライム・ローンを販売してきたため、
返済不能率が元々低い事実が存在していました。

サブプライム・ローン市場が保証人不在、資産無しの階層にまで拡大し、
リスクの高い低所得者が大量にローンを借りる事態になれば、
損失率が大きく上昇する事は十分予測可能でした。
 
つまり、前例は、未来に適用されず、確率論は、投資・収益の計算式には不適合、
と言う問題が意図的に見逃されていたことになります。
 
サブプライム・ローンの破綻が始まってから、
アナリスト達が集中的に、サブプライム・ローンの欠陥を分析し、
こうした問題点が判明しましたが、「破綻が始まるまで」、
誰も、その点を分析してみようとはしませんでした。

破綻が始まり、破綻が問題となって、初めて、「なぜ破綻したのか」が
分析のターゲットとなったのです。

その事は、世界には、数万、数十万種類の金融商品が存在し、
その1つ1つを、イチイチ精査し、警鐘を鳴らすような、
「ヒマ人」は金融市場には存在しない事実を指し示しています。


誰も警鐘をならさない=リスクが低いと勘違いして、
銀行や投資家たち全員が目先の利益を追求した結果、

ある日突然バブルが崩壊し、世界規模で1000兆円の損失や
数百万人の失業者を生み出す結果となったのです。

もちろん、日本もその例外ではありません。

サブプライム・ローンの破綻からもわかるように、
誰も警鐘をならさない=リスクが低いと勘違いして、
目先の利益を追求することは、
もしかしたら最大のリスクを背負うことになるのかもしれません。

破綻が始まり、破綻が問題となって、初めて、「なぜ破綻したのか」を
分析するのでは、遅すぎるのです。

では人生の最大のリスクとはいったいなんでしょうか?

破産することでしょうか?
それとも死ぬことでしょうか?

それも一つの答えかもしれません。

ですが、破産しても人生はいくらでもやり直すことができます。

そして、死は全員に訪れるのでこれは回避できるリスクではありません。

そして、死んで終わりであれば、ある意味リスクはないともいえるかもしれません。

本当のリスクは、死後の世界があった場合に、
死後自分はどうなるのか?どこの世界にいってどんな状況に置かれるのか。
それは有限なのか永遠なのか。
といったことではないでしょうか。

生きているうちは、だれも死んだことがないので、
そのことにことさら警鐘をならさないかもしれません。

ですが、それはもしかすると、あなたが警鐘を鳴らしている人の声に
耳を傾けていないだけかもしれません。

キリストといわれる存在は、何千年も前から、そのことに警鐘をならし続けています。

人類から石を投げられ、磔にされても、
自分に石を投げ、磔にする人類のために警鐘を鳴らし続けています。

死後の世界で人生が破綻してから
「なぜ破綻したのか」を分析するのでは、遅すぎるのです。

どうか、生きているうちに、キリストの言葉に耳を傾けてください。

『神体』: 偉大なる魂の生涯 (MyISBN - デザインエッグ社)

Kindl版もあります。

神体: 偉大なる魂の生涯