契山館 千葉分会ブログ

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黄金の稲穂

【投稿者:いちか&ばちか】

昔々、日本のとある農村に、娘が居ました。

その農村は、とても貧乏でした。

当時の日本は今ほど農業のための道具が揃っておらず、また、
土壌を改良するための便利な物など無く、土地によっては
農作物が取れる時も、取れない時もありました。

それに加えて、今のように害虫を駆除するための農薬が無かったので、
虫の被害や動物の被害もあり、満足に農作物を毎年きちんと取っていく
と言う事がとても大変でした。

それでも、当時は税金がお米でしたので、納税しなければならず、
時には自分達が食べないと生きていけないような収穫量しかないのに、
それを税として取り上げられてしまっていたのでした。

 

そんな村に、娘は嫁いで来たのでした。

娘は元々、その村の出身者ではなく、別の村の出身者でした。

ですが、娘が生まれ育った村では、
男の子は良い労働力として使えるので重宝されていましたが、
女の子はあまり望まれていませんでした。

ですので、ある一定の年齢に達すると、どこか近隣の村で、
嫁が不足している所に出されてしまうのでした。

女の子として生まれたと言うだけで、殆ど自由などありませんでした。

親が勝手に縁談を組んでは、そこに物のようにして送られていくのです。

出来れば、良い村へと嫁ぎたいと娘は思ったのですが、現実は甘くありませんでした。

 

嫁いだ先は、貧乏な村でした。

勝手に親が縁談を組み、勝手に嫁がされた村ですが、
そこでも自由がありませんでした。

貧乏を強いられるだけではなく、当時は「女性とはこうあるべき」
と言う常識が村の中ではあり、その常識に従わされる日々が続きました。

 

娘は本当は、父が行っていたように、文字を書きたかったのですが、
当時は、女性は勉強をしてはいけないと言う常識がありましたので、
文字など習わせてもらえませんでした。

 

家事をし、子を産み、育てる、それがその村での女性の仕事でした。

また、当時は男性の農作業を支えるため、
女性は夫よりも早く起きなければなりません。

まだ、暗いうちから起きて、家事をしなければなりませんでした。

 

そんな毎日が続きましたが、娘が唯一好きな時間がありました。

夫が非常に信仰深かったため、娘の家では、
農作業に出る前、そして終わった時に、神様に手を合わせ、
良くわからない言葉を唱えるのでした。

 

娘は良くわからない言葉を言い、ただ、神様に祈るだけでしたが、
何故かとても気持ちが晴れるのでした。

それだけが、娘の楽しみでした。

 

ある時、娘が寝ていると、夢を見ました。

黄金に光る畑に、稲穂が刈りきれない程に実り、風に揺られていた夢でした。

見たこともない風景に、娘は思わず涙が溢れました。

「もしかしたら、神様がこの貧乏な村を甦らせてくださるのかもしれない」

そんな期待がありました。

 

朝、起きるとそこには何時もの貧乏な村が広がっていました。

「あの夢は、やっぱりただの私の夢だったのかもしれない」

そんな思いが頭を過りました。

そして毎日のように、農作業を支える日々でした。

 

そんなある日です。

山の近くだったその村に、不幸が訪れました。

長らく続いた雨に加えて、山の近くだったその村に、大量の土砂が流れてきました。

今のような土木技術がなかった村など、自然の力によって
簡単に埋まってしまうのでした。

村がどんどんと飲み込まれていき、娘の家も飲み込まれてしまいました。

まさに死ぬと言うその時、大量の泥が、鼻や口から入ってきました。

手を繋いでいた筈の子供達と、手が離れ、泥だけが手にありました。

 

最期の時、必死に泥を掴みながら、泥の中から子供の手を探しながら、
思ったのでした。

「私は、子供の手すら離して、何のために生きてきたのだろうか?」

それが、最期の感想でした。

 

女性に生まれただけで、自由など無く、必死に子育てをして、
その子供すら最期は手を離してしまい、最期に掴んだのは泥だったからです。

 

少し時間が経った後、娘は目を覚ましました。

そこには、あの時夢で見たはずの、黄金に光る稲穂が風に揺られていました。

 

しかし、そこには一人だけ、人がいました。

それが、あの夢とは違った事でした。

 

「目を覚ましましたか」
見知らぬ女性がそのように仰いました。

何故だか、とても有難い気持ちになり、娘は涙が止まらないのでした。

 

見知らぬ女性は、娘にこう言いました。

「貴女が地上の人生の中で、唯一大切な事を行ったので、ここにいられたのです。」

娘は良く分かりませんでした。

「私は、何の自由もありませんでしたので、大切な事とは何なのか、
 そんなに素晴らしいことなどしていなかったと思いますが?」

そのように聞き返しました。

 

見知らぬ女性は、優しい口調で答えました。

「貴女は信仰を持ち、私達を呼ぶ言葉を唱えました。
 それだからこそ、私達は貴女の元へ行き、幽気を流す事が出来たのです。
 貴女の夫が教えた、良くわからない言葉こそ、私達を呼ぶ言葉でした。
 地上で唯一大切な事は、肉体の自由があるかどうかではありません。
 信仰を持ち、私達を呼べるかどうか、それによって、
 幽体の健全さを保てるかどうかなのです。」

娘は驚いてしまいました。

 

見知らぬ女性なのに、まるで自分の人生を全部見ていたかのような
口調だったからです。

言葉の意味は良く分かりませんでしたが、ただ、何となく、
その見知らぬ女性の言葉を、先生の言葉のようにして聞いていたのでした。

 

「貴女のお名前を伺わせて下さい。私は、貴女にまだまだ
 教えて頂きたい事があります」

娘は自然とそう呟きました。

見知らぬ女性は
「名前はもう忘れてしまいました。ただ、役職はあります。
 補助霊、そう言います。
 貴女の気持ちを伺えて、私もとても嬉しいです。
 共に行きましょう。」

そこから、娘の長い長い死後の人生が始まるのでした。

 

おしまい。

 

今、女性は当時よりも自由に発言できるようになりました。

昔の女性に比べて、圧倒的に自由度が高くなったと思います。

勉強をしたければ、勉強できます。

男性顔負けの仕事も出来ます。

結婚したり、子供を生まなくても良くなりました。

それはある意味、女性が社会的地位を手に入れられたからだとも言えます。

 

しかし、霊的にはとても不幸です。

それは、幽体を健全化させるための信仰心や、技法が無いからです。

それは、人生の中で、最も大切な事をせずに、死に向かっていくからです。

 

物語は地上のお話だけではありません。

死後の長い長い物語が始まる事を、あなたの肉体を離れた幽体は
死後から体験するのです。

 

肉体から離れた死後の幽体を、地上に生きている時から健全にする方法があります。

幽体を健全化出来る、高級な幽気の降りる場所がまだ、
契山館にある事を知って頂きたいのです。

 

千葉分会は女性の参加者が多い事もあり、
女性が気軽に見学頂ける環境が揃っています。

記事をご覧の皆様、どうぞ、一度見学にいらっしゃいませんか?

 

この物語は、霊魂学を学ぶ未熟者の私達が考えた創作話ですが、
実際に亡くなられた女性が、死後、補助霊としてご活躍し、
指導霊にまで至るお話を当会の水波師が書いて下さっています。

もしあなたがこの記事に興味が湧いたなら、
ぜひ一度読んで頂きたいと思う本がこちらです。

指導」- 死後の世界から人々のために (MyISBN - デザインエッグ社)

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